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福岡市平和台競技場〜雁の巣折り返し
正午スタート
(出場選手112人、完走者98人、天候晴れ、気温11.5度、湿度47%)
| 名前 |
所属 |
時間 |
| 1.瀬古 利彦 |
(早大) |
2:10:35.0 |
| 2.宗 茂 |
(旭化成) |
2:10:37.0 |
| 3.宗 猛 |
(旭化成) |
2:10:40.0 |

翌年に迫ったモスクワ五輪代表選考会を兼ねて行われたレース。低迷が続いた日本のマラソン界にも「史上最強トリオ」と言われた瀬古利彦(早大)、宗茂、宗猛(ともに旭化成)らの戦力が充実し、光明が差し込んでいた。
国民の男子マラソンの関心もかつてないほど高まっていた。福岡市内でも一時は、大規模レースが都会で行われることによる批判の声もあったが、当時の記者は「最近はその声を聞かなくなった。市民がこのレースを自分たちの心の問題としてとらえているからではないか」とコラムに記した。
レースは、24歳の大久保初男(大昭和製紙)の飛び出しで始まった。有力選手は後方集団で、待機。雁の巣の折り返しを過ぎた24キロで大久保が後退し、いよいよレースが動き出した。
25〜30キロで15分52秒に落ちたペースが、30〜35キロでは15分23秒に上がり、ペースの上げ下げで消耗した選手が落ちていく。35キロで瀬古、宗兄弟、伊藤国光(鐘紡)に外国勢2人を加えた6人。だが直後に、伊藤と北朝鮮のチャンソブが圏外に去った。40キロでは英国のフォードも遅れだした。
平和台に3人がなだれ込むように入ってきた。先頭に宗猛、すぐ背後に宗茂と瀬古。残り200メートルで瀬古がスパート。宗茂が追いすがったが、わずか2秒届かず。宗猛はその3秒遅れでゴールした。
前回優勝の瀬古は周囲の期待に応え2連覇。「一番苦しいレースだったが、宗さんには最後のスピードで負けるとは思わなかった」と胸を張った。3位の宗猛までが文句なく、モスクワ五輪代表に内定した。
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