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福岡市平和台競技場〜雁の巣折り返し
正午スタート
(出場選手59人、完走者50人、天候晴れ、気温13.5度、湿度59%)
| 名前 |
所属 |
時間 |
| 1.ジェロム・ドレイトン |
(カナダ) |
2:12:35.0 |
| 2.イアン・トンプソン |
(英国) |
2:12:54.2 |
| 3.ワルデマル・チェルピンスキー |
(東ドイツ) |
2:14:56.0 |

この年のモントリオール五輪は、東ドイツの無名選手チェルピンスキーが2時間9分55秒の五輪新記録でミュンヘン五輪金メダルのショーター(米国)を51秒差で振り切り、世界を驚かせた。日本勢は宗茂(旭化成)の20位が最高という惨敗。世界との溝は広がるばかりだった。
前年と打って変わって福岡は快晴。「事実上の世界選手権」と評価されるようになったレースのタイトルを求め、五輪優勝のチェルピンスキーや世界歴代2位のトンプソン(英国)ら強豪が集まった。地元五輪で6位と振るわなかった前回優勝のドレイトン(カナダ)も、この大会での名誉挽回に賭けていた。
序盤でハプニングが起きた。14キロ手前で先頭集団にいたドレイトンが、21歳で初マラソンの伊藤国光(鐘紡)と接触して転倒したのだ。「腰を打って不安になり、前半だけでもトップを走ろう」と割り切った伊藤が18キロから飛び出した。一方、ドレイトンは「右ひざが痛む。よくなるまで控えよう」と無理に追わなかった。
25キロ付近まで、伊藤はトップを譲らず善戦したが、次第に首が揺れ始める。海の中道から国道3号に入ると、ドレイトンとチェルピンスキーにつかまった。伊藤をかわしてすぐ、ドレイトンが独走に入った。
30キロ過ぎからトンプソンが追い上げたが、2位にあがるのがやっと。「雨のドレイトン」は晴れても強かった。
日本勢はチェルピンスキーと肩を並べて競技場に入ってきた宗茂が、結局トラックで競り負け、3位と3秒差の4位に入ったのが最高だった。
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